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今日あたり気温が上がるころだと思ってたぜ。 読 み ど お り  。
京都の国立近代美術館までボルゲーゼ展(http://bor.exh.jp/index.html)に行ってきました。
以前イタリアに行った時に暑気あたりで死ぬような思いをしながら行ったんだが>ボルゲーゼ美術館、だがしかし 『一角獣を抱く貴婦人』 が来ているなら行くしかあるまいよ。
この肖像画の女性がかけているペンダントが、我が愛作家、塩野七生の初期作品 『銀色のフィレンツェ』 で 「ラファエッロの首飾り」 として出てくる奴である。


『一番上に、金のふちどりにかこまれた緑のエメラルドがくる。そのすぐ下には、これも黄金のふちどりで守られたルビーがつながる。金製のふちどりの部分は、ところどころを七宝の焼きつけで飾って欲しいと注文した。そして、緑、紅ときた後に、真珠のしずくがたれるというつくりだ。このペンダントを首からさげるのは、極細の金の鎖を十五本束ねたものにしたい、と注文する。』

『画家の名前は忘れたけど、あの絵は好きだったのでよく覚えているわ。あっさりした服を着けた若い金髪の女の肖像画で、広い袖はルビーと同じ色の紅。ひざの上に、子羊を抱いた姿でした。』 (以上引用)


若かった私は、「ラファエッロ」 「ローマで見た絵」 「若い金髪の女」 「赤い袖」 「豪華なペンダント」 の手がかりから、学校の図書館で画集を漁りまくった。暇だから出来たことである。
ラファエロの作品ではあまり有名なほうではないし、ボルゲーゼ美術館自体がルネサンスでももうだいぶバロックに入ってくる頃メインだったので、見つけ出すのに数年かかったのである。見つけた時は嬉しかったなあ…。
抱いてるのは子羊じゃなくて一角獣だったし、ルビーのふちどりを飾るのは七宝じゃなくて銀だったけど、そういう間違いこそが、七生が実際にこの絵を見た証拠のような気がする。

帰りに食った生湯葉蕎麦がしみるほど旨かった。



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