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というわけで、古代ロー・マは悲恋話にも事欠かない。
そして、自分は悲恋が大好きだ。悲恋だろやっぱ悲恋悲恋(うるせえ)。
アントニウスとクレオパトラとかな。
アウグストゥスに惚れていただろうア・グ・リ・ッ・パとか。
きっと何かあったに違いない大スキピオと大カ・トーとか(黙れ)。


真面目な話、知る限り一番ぐっときた悲恋カップルは、上記アントニウスの息子と、同じく上記アウグストゥスの娘の二人である。

アントニウスの息子は、父がアウグストゥスとの戦いで敗死した後、アウグストゥスの姉に引き取られて育った。皇帝の愛する姉の養子ということで、敗者の息子でありながら同時に皇族待遇という微妙な立場に生きたお人。アラ・パチスの隅っこに浮き彫りがある。

アウグストゥスの娘は、アウグストゥスがまだ若かった時、政治的な事情で仕方なく結婚した女との間に出来た子ども。アウグストゥスが妻の一家と敵対して早々に離婚。父に半ば忘れられた状態で育ち、年頃になると「ああ、そういえばいたな」という感じで、次々に三人の夫をあてがわれる。一人目の夫は、新婚早々病死。二人目はだいぶ年上だったのでやっぱり病死。最後の夫とはうまくいかず、家出という形で捨てられる。
おそらく、上記の息子とは同じ家で育ったと思われる。

この二人の恋を、塩の七・生氏はこう書いておられる。
『皇族でありながら、心情的にアウグストゥスよりは敗者の側に近いという共通点を持った二人が、寂しさを分け合うように寄り添った恋ではなかったか』(不正確)
……爆涙……。
しかし不倫だったために、父アウグストゥスの怒りを買って男は斬首。女は島流し。
これは本当に思う。アウ、あんた鬼や。女の母が、娘の流刑先に一緒についていったのがせめてもの慰めです。というか母の愛の深さに再び爆涙です。

アウグストゥスの娘は、わがままな人だったっていうし、もしかしたら自分の不幸はみんな父親のせいだと恨む気持ちがあって、反抗の手段として不倫を選んだのかもしれん。
アントニウスの息子は、父親を殺した人間の恩情で生き延び、皇族としての扱いまで受けていることに、鬱屈する感情があったのかもしれん。おおっぴらに反抗できないから、相手の娘に手を出したのかもしれん。つーか、案外本当にそういうきっかけだったのかもしれん。しかし最後はやっぱり七・生が言うような本気の恋だったと、自分信じたいです(夢見がち)。男が何も言い訳せずに死んだのは、今更言うべきことが無かったからじゃなかろうか。きっと女のほうも、まさに命をかけた恋に、目つき顔つきが全然変わってしまっただろうなと。いや、夢見がちですから。

拍手ありがとうございます。
以下お返事です。

9/11
いつもいつも の方
・真面目に感動いたしました。実在人物は書き手の完全捏造となってしまうため、この系統の話は端的に言えば独りよがりな楽しみに過ぎません。それをそんなふうに言っていただけるとは、思いがけない喜びです。本当に嬉しいです。ありがとうございました。
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