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皆さん、あおらないで・・・ください・・・。
ほんと、自分この話題になるといつまででも喋ってますから。
つーかなんすか、スキカト人口結構あるじゃないですか。どこに隠れてらしたんですかもう。照れずに出てきてくださいよ。挙手求む挙手!フォロ・ロマーノで(強制的に)僕と握手!

で、スキカトなんですけどね(またかよ)。
以下折りたたみにて。長い。すんげー長いので羅馬人フォビアは本気で退避推奨。
そしてこんなところで申し訳ありませんが、拍手&コメントありがとうございます。また後ほどお返事いたします。「ギ・ア・スがショックであえて触れないのでは」とご心配くださった返信不要様、・・・鼻水だして泣きましたけど、あれ結構愛の理想的最終形態だと思うので大丈夫です。もう泣きません嘆きません。ル・ル・ス・ザかス・ザ・ル・ルかという深遠な問題にも取り組みません。深遠すぎてこの頭では答えが出ません。もうどっちだって喜んで読みます。


「スキカトの萌えはすれ違いにある」 ふじうす
・・・ほんとお前は偉人たちに謝れって感じですが、そんなふうに考えておりますやっふー。以下、萌え最優先のため史実と異なる場面が多々ございますが、まげてご寛恕ください。

 

時はガンガン過ぎゆき、やってきます「ザマ」。
B.C.202ハ・ン・ニバルとス・キ・ピ・オのガチバトル。第二次ポエニ戦争を終結させた会戦。例の「カルタゴ人は、とりわけあなたは~」の台詞も出てくる、なんか色々すさまじい戦いです。世界史選択者は誰もが一度「ざまーな戦い」とか言ってみるもんですが、ちょっとそこ座れ過去の自分そして歯を食いしばれ。

ス・キ・ピ・オは正規軍を率いていったわけじゃないんです。いやほんとは率いていきたかったんですが、羅馬の意思決定機関=元老院がOKしなかったんです。

理由:調子のんな

ひどい・・・!(お前の訳がな)
羅馬軍の総司令官になるには色々資格が要ったそうです。職務経歴とか年齢とか。ス・キ・ピ・オは若すぎてどっちにも引っかかっていました。今までは時期が時期だし、彼の才能が特別だしってことで、特例で司令官に任命してたわけですが、ハ・ン・ニ・バ・ルがこっちに向かってる時に、「じゃあこっちもやつの本拠地突いたらいいんじゃね?」とか言い出す30歳にはアホかい!としか言いようがなかったと。
しかし、そこは元老院なので「出撃許可」は出したらしいです。「行ってもいいよ?ただし自前でね☆」

OK!!

そう、彼の名はプブリウス・コルネリウス・すきぴお。
燦然と輝くコルネリウスの氏族名。共和政&帝政を通じて、首相、大臣、司令官どれかにコルネリウスがいない時期って無いんじゃないか。それくらい超名門には、代々おうちに仕える一族郎党がたくさんいたのです。彼自身も義勇軍募集すれば応えてくれるくらい人望篤かった(かっこいい)。
自前で軍を編成→ザマの会戦→勝利(このあたりはものの本を紐解いてくだされ)で、文句なし救国の英雄超かっこいい。

爺ちゃん国内は狂喜乱舞。長かった。16年本当に長かった・・・今まで死んでいった皆見てるか?俺たち戦いぬいたぜ・・・みたいな(ここは自分も一緒に涙)。さすがにカ・トーさんも喜んだと思います。つーか、ここで勝ってくれなかったら死にますしね。

カ・トーさんすげえ笑顔でス・キ・ピ・オを褒めます。ちょっと意外なくらいです。周りの人は「お前あいつのこと嫌いじゃなかった?」と不思議がります。カ・トーさん頷きます。
「でも、国が救われたのは確かだ」
この瞬間、無意識に彼はものすごく幸せです。ス・キ・ピ・オの才能も、恵まれた出生も、規則に縛られない性格も、もう頑張って否定しなくていいのです。その特質が国を救ったんだから、国を愛する自分がそれらを称えるのは当然。大義名分は完璧だぜってなもんで、今まで出来なかった分まで全力でス・キ・ピ・オを褒め称えます。
それがス・キ・ピ・オの耳にも届きます。彼はちょっと驚いて教えてくれた人に聞き返しますが、本当だと分かると照れ照れっと笑います。お世辞をいわないカ・トーの言葉が嬉しかったんですね。

凱旋してきたス・キ・ピ・オは国を挙げてヒーロー扱いです。
凱旋式が執り行われます(名誉)。アフリカヌスの称号が送られます(とても名誉)。そして彼は元老院でも発言権を増していきます。ここがターニング・ポイント。

カルタゴとの戦後交渉は殆ど彼に一任され、さっぱりした性格そのまま「報復?なにそれ」的な処理が行われます。ハ・ン・ニ・バ・ルすらさくっと許され、平和構築の良きパートナー扱い。16年にわたり国土を蹂躙され、親類縁者を殺されまくった羅馬人にしてみたらかなりひっかかるところです。

カ・トーもひっかかりました。
「手ぬるいわアホウ」

しかしス・キ・ピ・オは飄々としたもんです。
「だってあの人が一番頭がいいんだ」

かちーんときつつ、カ・トーは思い出します。そうだこいつはこういう奴だった。上から目線で偉そうで人の話を聞きやがらねえ。お前何様?英雄様?周囲にもぽつぽつとこう言う人が現れ始めました。

「英雄英雄って、何もあいつだけがハ・ン・ニ・バ・ルと戦ったわけじゃねえだろ」

そうだろ?あいつ以外にも命張った奴たくさんいただろ?
なんであいつだけあんな褒め称えられて、こないだまでの敵とぬるいことやってるわけ?
カ・トーはそんなグループで、対カルタゴ強硬派として鳴らしていきます。

ス・キ・ピ・オもおとなしくしときゃいいものを、基本育ちがいいもんですから人間関係にはのんきです。ていうか自分が助けた奴らが自分を嫌うとか考えてもつきません。仲のいい人たちと元老院内サークル(?)を作って楽しくやってます。

・・・ギリシア文学サークルを。

なぜそこで風呂の会とかハイキング部とかにしとかなかったのかと問いかけたい。2000年の時をこえて問いかけたい。ギリシア語は現代日本の英語。ギリシア文学サークルは「英文学を楽しむ夕べ~スコッチを傾けながら~」とでも考えていただけたら。英語が使えるということと、英文学に親しむということはまったく別の問題であります。ざっくりいってこの時代、ギリシア文学(その他)を楽しめるとは、ものっそい育ちがいいか、学者か、芸術家かであることを意味しております。・・・ただでさえ妬まれやすい立場なのになんでそんな選民的なサークル作るの?!

A:「文学が好きだから」

もちろんス・キ・ピ・オさんはカ・トーさんも誘います。

「おいでよ。うちで夕飯食べて詩を読もうよ」
「行かん」
「なんで。面白い奴らが来るよ」
「詩に興味は無い。詩を読む奴らにはもっと興味がない」
「ほんとに面白いのに」

カ・トーさん、いつかどっかでこんなことがあったなと思いながら答えます。
「田舎ものなんで、ノリについていけない」

ス・キ・ピ・オはため息をつきます。
「君はいつもそうだ」

「君と私の何が違うっていうんだ」

こっちの台詞だーー!と思いながらカ・トーさんは家に帰ります。妻と子の顔を見るとちょっと気持ちが安らいだりします。
ス・キ・ピ・オさんのサークルは「羅馬的じゃない」「軟弱」「感じ悪い」となかなか結構評判悪く、それが彼の政治方針とも結びついて突っ込まれるようになります。カ・トーさんは言います。
「国ってさ、あいつのおもちゃじゃないよな」

そうこうするうちに、本格的にス・キ・ピ・オを失脚させる動きが広まり始めます。あいつちょっと調子乗りすぎじゃね?ということで、ス・キ・ピ・オが重病にかかっている間に事態は急転直下です。

弾劾。

弾劾。

そして裁判。

「お前の軍、使途不明金があるんだけど。兄ちゃんがやった?兄の犯罪は弟の犯罪だろ?さあきっちり説明責任を果たしてもらおうか」

もちろん裏で糸をひいていたのはカ・トー。やり方がいやらしいと、ス・キ・ピ・オは腹を立てます。裁判の日、元老院で釈明をしようとした兄の手から、ス・キ・ピ・オは戦費の記録を奪って破り捨てます。そして叫びます。

「こんなはした金のことで私を責めるなんて間違ってるぞ。私がいなかったらここにいる全員、文句を言おうにもまず肉体が無かったんだからな!」

・・・ごもっともです。でもそれ言ったらしまいです。
なんて傲慢だ!アホかこいつ!と元老院は騒然となります。

「あの戦争を戦ったのはお前だけじゃねえよ!」

ス・キ・ピ・オはぐるっと元老院を見渡します。
昔、自分を拍手喝采で迎えてくれた場所と人たちです。いったいどうしてこんなことになったのか彼には分からんのです。別に彼は権力を望んだことはなく、終身独裁官や終身執政官就任を勧められても断りました。長々と軍を掌握したりもしませんでした。欲しかったのはただ感謝と敬意で、あとちょっと親愛でもあったら他に何にもいらなかったのに・・・みたいな。
それを見るカ・トーは、震えるような喜びを押さえ込むのに必死だと。
やってやったぜって感じだと。
「眼中に無かった奴らに叩き潰される気分はどうだ?」と、肩掴んで揺さぶってやりたいところへ、ス・キ・ピ・オと目が合ったりするんですね。

少しずつ混乱が収まり、事態を理解し始めるス・キ・ピ・オの目。怒りと裏切られた感と、ちょっとだけ「やりおるわー!」的な感嘆。俺が嫌いか?そこまでか?みたいな驚きもあったかもしれん。

その目を見て、カ・トーさんはふと思います。
なんか俺おかしくね?
嬉しいのは国を守れたからで、あいつを引き摺り下ろせたからとか、それが嬉しいとか、そんなことあるわけない。


それ以降、ス・キ・ピ・オは領地に引きこもって首都に出てこなくなります。
一度神殿に参った以外は、裁判所の呼び出しにも応じません。それがまた傲慢なんじゃと鼻息荒い元老院で、ある日ひとりの青年が発言を求めるんですね。
グ・ラック・スがね(涙)。

「皆のために頑張ってくれた人をこれ以上責めるのは、羅馬人として恥ずべきことだと思います」

青年グ・ラック・スは、ハ・ン・ニ・バ・ルと戦って死んだ司令官の息子だけに、「何もお前だけが以下略」の代表格だと思われておりました。そんな青年の発言に元老院の鼻息はしゅるーっと収まってしまいました。皆心のどこかでやりすぎたと思っていたのかもしれんですね。
ス・キ・ピ・オは無罪となりました。でももう二度と羅馬には出てきませんでした。

ス・キ・ピ・オが去った元老院。ある日、登院途中でカ・トーは偶然グ・ラッ・クスと一緒になります。窮地を救ってくれた青年に、ス・キ・ピ・オは自分の娘を嫁がせると約束しました。彼にとっては義理の、そしてたった一人の息子っつーことになります。

当たり障りない話をしながら、カ・トーはグ・ラック・スの目を見ます。
ス・キ・ピ・オに似てると思うのですが、自分でもそれは「似ていてほしい」だけと分かっています。血はつながってないしな。

カ・トーは訊ねます。
「ア・フリ・カヌ・スのお加減はどうかな」

グ・ラッ・クスは答えます。
「あまり良くないんです。見舞いに行くと元気な振りをして無理をするので、なかなか行きにくくて」

「そうか。君のような息子を持ててア・フリ・カヌスは幸せだな」
それからカ・トーは元老院の扉を押すふりして、目をそらして呟くんですよ。

「いや、父にふさわしい子が与えられたのか。君の父上はすばらしい人物だった。お二人とも・・・どちらもだ」

 

・・・こんな妄想を3年くらい抱えている私の脳みそを哀れんでやって欲しい。

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